都内中小企業がAI研修を検討する前に知っておきたい「DXリスキリング助成金」

AI活用のスタートを示す画像
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AI研修への関心が高まる一方で、企業が感じる不安

生成AIやDXに関心を持つ企業は増えています。一方で、実際に社内研修を行うとなると、「何から始めればよいか分からない」「費用をかける判断が難しい」「忙しい現場で本当に活用できるのか」と感じる企業も少なくありません。そうした中、東京都内の中小企業がAI・DX研修を検討する際に、確認しておきたい制度のひとつが「DXリスキリング助成金」です。

東京都のDXリスキリング助成金とは

東京のDX研修助成金の案内

DXリスキリング助成金は、東京都内に本社または主たる事業所がある中小企業等を対象に、自社のDX推進のために実施する研修について、研修費用の一部が助成対象となる場合がある制度です。公式情報では、対象となる研修として、既存の公開研修である「レディメイド研修」と、申請企業の従業員向けに教育機関へ委託して実施する「オーダーメイド研修」が示されています。

レディメイド研修は、教育機関が計画した既存の公開研修で、集合研修や同時かつ双方向で行われるオンライン研修、eラーニングなどが対象とされています。オーダーメイド研修は、申請企業の従業員を対象として教育機関に委託して実施する研修で、集合研修や同時かつ双方向で行われるオンライン研修が対象とされています。

また、対象研修は、申請企業等のDX推進のために必要な知識・技能の習得や向上を目的とすること、通常業務と区別できるOFF-JTであることなどが条件とされています。

助成額は、助成対象経費の4分の3、上限75,000円/助成対象受講者1人1研修とされています。また、1申請企業等あたりの交付決定額は100万円が上限とされています。

ただし、助成金は申請すれば必ず受給できるものではありません。対象企業、対象研修、対象経費、申請期限、必要書類などの要件があります。制度の利用を検討する場合は、必ず公式情報を確認することが大切です。

生成AI研修と相性がよい理由

DXというと、大規模なシステム導入や専門的なIT開発をイメージされることがあります。しかし、日々の文書作成、情報整理、問い合わせ対応、営業資料作成、社内ナレッジ共有など、身近な業務の改善もDXの第一歩です。生成AI研修は、こうした日常業務の効率化から始めやすく、現場の従業員が効果を実感しやすいテーマのひとつです。

たとえば、議事録の要約、メール文面の作成、社内マニュアルのたたき台作成、情報収集の整理などは、多くの企業で取り組みやすい活用例です。

大切なのは、AIツールの使い方だけを学ぶことではありません。自社の業務に合わせて、どの業務を減らし、どの作業を仕組み化するのかを考えることです。

なお、公式情報で「生成AI研修」が一律に対象と明記されているわけではありません。制度の対象となるかは、研修の目的・内容・実施方法によって判断されます。そのため、単なるAIツールの紹介ではなく、自社のDX推進や業務改善につながる研修として設計することが重要です。

研修を設計するときに確認したいポイント

研修設計のポイントを説明する画像

制度の活用を検討する場合は、単に「AIの使い方を学ぶ」だけではなく、研修の目的を明確にすることが大切です。たとえば、次のような業務課題と結びつけると、受講後の活用につながりやすくなります。

  • 営業資料作成の効率化
  • 社内文書のたたき台作成
  • 問い合わせ対応の標準化
  • 情報収集、比較業務の効率化
  • 社内ナレッジ共有の仕組みづくり

公式情報では、1研修あたりの総研修時間数は3時間以上10時間未満、研修ごとに総研修時間数の8割以上を受講することなどが示されています。

また、レディメイド研修の場合は受講証明書等、オーダーメイド研修の場合は研修実施報告書など、受講状況を確認できる書類の提出が必要とされています。そのため、研修内容だけでなく、実施時間、対象者、受講管理、研修後の活用イメージまで含めて設計しておくことが重要です。

また、研修に要する経費の全額を申請企業等が負担していること、業務命令として労働時間内に研修を行い、所定の賃金を支払っていることも要件として示されています。

制度の活用を前提に研修を検討する場合は、研修内容だけでなく、実施方法や社内での受講管理もあわせて確認しておくと安心です。

対象経費と対象外経費も確認しておく

助成金を検討する際は、「どの費用が対象になるのか」も確認しておく必要があります。募集要項では、助成対象経費として、受講料、教科書・教材代、研修に付随する登録料・管理料などが示されています。また、オーダーメイド研修の場合は、研修を計画するためのヒアリング料や会場費などが対象となる場合があります。

一方で、パソコン等の設備購入費、通信料、食事代、交通費、宿泊費、消費税、振込手数料などは対象外とされています。

実際にどの費用が対象となるかは、研修内容や契約内容によって異なる場合があります。見積書や請求書の内容も含めて、事前に募集要項を確認しておくことが大切です。

申請前に注意したいこと

申請前に確認すべきポイント

助成金は、申請すれば必ず受給できるものではありません。対象企業、対象研修、対象経費、申請期限、必要書類などの要件があります。また、公式ページでは、提出期限は研修開始予定日の1か月前までとされています。

令和8年度の交付申請書受付期間は、令和8年3月1日から令和9年2月28日までと案内されています。すでに開始している研修は助成対象外とされています。

制度の活用を検討する場合は、研修日程や内容が固まった段階で、早めに公式情報を確認することが大切です。なお、開始時期によって例外的な期限が設けられている場合があります。申請を検討する際は、最新の募集要項やFAQを必ず確認してください。

制度の利用を検討する場合は、東京しごと財団の公式情報を確認し、必要に応じて社会保険労務士などの専門家に相談することをおすすめします。

制度を活用する前に、まずは自社の業務課題を整理する

助成金があるから研修を受けるのではなく、AI活用を社内に定着させるために、制度も上手に確認する。この順番が大切です。

生成AIやDXの研修は、一度受講して終わりではありません。実際の業務にどう落とし込み、日々の作業をどう減らし、現場で使える仕組みにしていくかが重要です。

AI Mateでは、「令和8年度DXリスキリング助成金」に対応した生成AI・DX研修のご相談も可能です。生成AIの活用や、社内の業務効率化にご関心のある企業様は、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:https://aimt.co.jp/contact/

参考情報:公益財団法人東京しごと財団「令和8年度DXリスキリング助成金

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